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看護をサイエンスするに限界がない

 私の研究室では,看護を際限のないサイエンスと捉え,あらゆるレベルのウェルビーイング,あらゆる成長・発達区分にある家族および子どもを対象とし,エビデンスにもとづいた療法的な家族支援の構築をコア課題としている.国内のみならず,ロサンゼルスや香港において,質問紙調査や面接調査,生理学・微生物学的な実験などの実施をとおし,家族支援に必要な家族アセスメントモデル・家族支援モデルを開発している.
 また,施設内から外来・在宅へと拡大している日本の小児看護の場において,子どもとその家族の健康問題とヘルスニーズを総合的に理解し,必要な小児看護に役立つ研究を行っている.さらに,再現性のある測定値で子どもの身体機能を説明し,エビデンスを構築する研究を行っている.
 具体的には,家族機能学,家族症候学,小児看護学,予防看護学,実験看護学などをキーワードとして,下記の研究に勤しんでいる.

1.家族機能の量的ならびに質的評価に関する研究

 ∴日本・アメリカ・香港における家族機能の通文化研究・エスノグラフィー,他

2.家族アセスメントモデル・支援モデルの開発に関する研究

 ∴家族同心球環境モデル,家族環境支援モデルの開発,他

3.子ども・家族を支えるリソースに関する研究

 ∴国内外のファミリーサポートハウス(ファミリーハウス)の役割と課題,他

4.子どもの肥満に関する研究

 ∴循環動態などの実験測定値からみた肥満の適正な評価,他

5.看護の基本となる医療関連感染の予防策に関する研究

 ∴細菌学的な実験手法を用いた小児科外来などにおける交差感染,他

6.代替療法によるひとのストレス軽減に関する研究

 ∴妊産婦への音楽療法,子どもへの森林療法,他

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